山の景色を見ながら久しぶりのブログ。

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久しぶりにブログを書いています。

先週、親戚の叔母とのお別れがありました。97歳でした。

そのおばさんはお寺の近所に住んでいて、元気な時は買い物帰りに週に2、3回はお寺に寄ってくれました。2年ほど前までは自分で歩いて買い物に出ていました。

お話好きなおばさんとお茶を飲みながら過ごず時間は笑いが絶えなくて、楽しいひと時でした。

おばさんは一言でいうと"ポジティブ"

頑固で大変だった夫であるおじさん(15年ほど前に他界)の介護も、本人は大変だっただろうけどおもしろ可笑しく話してくれました。

今、振り返るととっても前向きな方でした。当時、学生だった私にはおばさんの苦労なんて分かっていませんでした。
少しずつ歳を重ねた今、周りの大人たちが懸命に誠実に各々の人生を生きていたことに気づかされました。

葬儀の読経中、おばさんの思い出とともに急に涙が溢れてきました。
「一足先におじいさんのところに行ってくるね!」
飾られたおばさんの写真からそんな言葉がポジティブな明るい声で聞こえてくるようでした。

"またお浄土でおばさんに会える"

葬儀中、お念仏を称えながら、その声とともにおばさんの思い出が身体に浸透していく感覚。
日常の次元を超えた、もっと大きな感覚でつながっているような感覚です。

阿弥陀さまはお念仏を称えることでお浄土に往生することを約束されました。
"共にまた会える"
悲しみの中に再会の希望を実感しました。

おばさんにこころから感謝します。
ありがとう。

写真は先日、高野山出張に行ってきた時のものです。空気が住んでいてリフレッシュできました。











手から伝わるぬくもり

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先日、棚経(たなぎょう お盆の際、各家の精霊棚の前で読経すること。)のためあるお檀家さんのお宅を訪ねました。


90歳になるおばあさんが施設からご自宅に戻る時にお参りに来ていただきたいというご連絡がありご対応させていただきました。


そのおばあさん、今はおひとりで行動するのが難しい状態ですが、以前はお寺の行事にはいつも参加してくださっていて、お寺のお手伝いも積極的にしてくださいました。

 


「ごめんください」と玄関をあけると、息子さんが「どうぞおあがりください」と。


仏間にいくとおばあさんが椅子に座っておりました。


「おばあちゃん、こんにちは」というと、にっこり笑ってくださいました。


一緒に仏壇に手をあわせ、読経をさせていただきました。


お経が終わり、冷たい麦茶をいただきながら息子さんとおばあさんとお話しました。


息子さんによると、足腰はもう歳なので弱ってきているそう。内臓は特に悪いところもなく落ち着いた状態ですが、声が出なくなってきて言葉が出なくなってきたのが本人はつらいみたいです。とのことでした。


もともとおしゃべりが大好きなおばあさんだっただけに、おばあさんの気持ちを考えると辛い気持ちになりました。お返事を言葉で頂かなくてもいいと思い、目をみながらお話しました。


私はそっとおばあちゃんの手をとりました。


「わぁ、すごくあたたかい」


手のひらから伝わるぬくもりが私の身体全体に浸透していく感覚です。やさしく私を包んでくれるのです。こんな感覚は初めてです。


その時のおばあちゃんの優しい目から「大丈夫だよ。あなたも無理しないで」と言っているようです。


おばあちゃんの気持ちがぜんぶ伝わってきて、思わず涙があふれてきました。


 それは最近の自分の状況。

苦しみや悲しみを全部だしてしまうと自分が崩れてしまう感覚。強がってしまう自分。。。。。全てを受け止めてもらえた感覚です。

 

僧侶といえども一人の人間です。

つらいこと、悲しいこと、迷いはみなさんと同じようにあります。

 

おばあさんに、肩のちからをぬいていいのよ〜と言われた感じです。

「おばあちゃんからたくさんよいエネルギーを頂けたよ。ありがとう〜」と言うと、おばあさんはにっこり。


手のぬくもりから、身体に浸透する愛情を頂いた感覚はどんなことばよりも力つよく私を包み込んでくれるようでした。

仏さまのようなおばあちゃん。
ありがとうございます。




一期一会

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一期一会という言葉があります。

これは茶道から出た言葉だそうです。
どんな人であろうと、その人は一生に一度しか会えない人と考えその時を大切にするということです。

最近、大切な恩師との別れがありました。とてもかなしい気持ちもありますが、こころの中では覚悟ができていて冷静に受け止めています。お会いする時はいつお別れがきてもいいようにという思いで向き合っていたからだと思います。

日常生活の中にはさまざまな出会いがあります。また一方では無常の世を生きている私たちです。
一期一会のことばの深さを改めて感じました。


「花まつり法要とお寺BBQ」開催しました!


『花まつり法要とお寺BBQ』を開催しました!

お天気にも恵まれて、みなさんと思いっきり楽しむことができました。


早朝から境内では設営やBBQの下準備が始まりました。



定番のぶた肉の丸焼き


毎回お手伝いしてくれるのは、れんけいじBBQチームのみなさんです。手際が良くてすばらしいチームワークです。


10:30法要開始。




みなさんに灌仏していただきました。



法要のあとは境内に出てBBQです!



お天気もさいこーです!

今日はお子さんが30人ほど参加してくれて境内がとてもにぎやかでした。
妹のママ友たちが子ども向けにバルーンアートを作ってくれて子どもたちは大はしゃぎ。




恒例のじゃんけん大会。




また、企業研修に来てるタイ人の学生2人も遊びにきてくれてみなさんと交流して頂きました。

 




地域、女性、国際をキーワードに蓮馨寺はこれからもご縁を広げていきますので、よろしくお願いします!




境内には鯛焼き、たこ焼きの屋台も出てます。


鯛焼き、たこ焼きの鉄板は、なんとお檀家さんの手づくりです!




昨日からまた、今日も早朝から準備に関わってくださったみなさん、本当にありがとうございました!!

みなさんが楽しんでいる姿を、亡くなられたご家族やご先祖さまがみて、喜んでいると思います。

"哀しみも楽しみもいろんな思いを受けとめる大きな器"

れんけいじはそんなお寺でありたいと思います。

『仏教の生活』春彼岸号に寄稿させて頂きました!



『仏教の生活』春彼岸号に寄稿させていただきました。

「善き人の香り 時を超えて、記憶にあり続ける人」

お釈迦さまが説かれた「法句経」というお経から引用して書きました。

機会があればお手にとっていただけると幸いです♪

身体で伝えるということ。

先日は、熱海の近くの下多賀にある浄土宗海福寺さんの写経会でご法話をさせて頂きました。

海福寺さんからは海が一望できるんです!
客間で開始時間を待ちながら両腕を広げて深呼吸。気持ちいい〜思わず声に出してしまいました。

お檀家さんの皆さん、とても熱心にお話を聞いてくださいました。嬉しかったです。


今回、ある気づきがありました。
身体を使って思いを伝えるということ。

ダンスや音楽に近い感覚でしょうか。

トライアスロンのトレーニングである程度、自分の身体感覚というものに敏感になったことが要因のひとつであります。

身体から伝えるということは、私自身がそのことばが意味する事を体感している必要があります。そこに、熱意や説得力が生まれるのかもしれません。

もう少し探っていきたいと思います。


海福寺さんは演劇、音楽イベントをはじめ、さまざまなイベントが行われているお寺です。
お近くの方はぜひお寄りください〜♪





【トライアスロン】西シドニーでironman70.3完走しました!

 
先日、西シドニーで開催されたトライアスロンレース完走しました!

50キロほど離れたところにはblue mountains(世界遺産)があります。
レース前に訪れ、トレーニングを兼ねてハイキングをしました。

スリーシスターズ

今回のレースの距離はハーフironman。
スイム1.9k バイク90k ラン21.1k です。

前日のバイクチェックイン。
コース確認。

いよいよレース当日。
スタートは6:15。
ウェーブごとのスタートで女性は6:50ごろでした。

川の水温が高い為、当日の朝、なんとスイムでウェットスーツ着用禁止が 汗。
 全くノーウェットを想定してなかったので、かなりの不安....

これまで足の届かない深さでノーウェットで泳いだことがありません。
ただただ、自分のペースでやるしかありません。
 
不安だったスイムも無事に終えることができました。

次はバイクです。
前回のレースで3分オーバーした反省もあり、今回はペースを考えながらのりました。

バイクの時に、水分をとったり、ジェルで栄養補給をします。
少し風邪っぽかったせいか鼻水が止まらず、鼻をかむ度に体力を消耗。
途中から偏頭痛が起き、薬を飲んだり、

レース中はほんとうにいろいろなことが起きます。
冷静に、対応することが大切です。
レースでの対応が日常生活にも活かされていくと思います。

最後はランニング

レースに出る度に、最後のランニングで感じることは、地に足がついていることの安心感。
スイム、バイクは気を抜いた瞬間に大きな事故につながる可能性が高いです。

後は自分のペースで進むのみです。
体力は限界だし、距離のことを考えると精神的に辛くなります。

そんな時、どうしたかというと...
・遠くを見ないで少し先の一歩一歩に集中する
・ここまで来れたことに(レースに出れたこと)感謝する

特に感謝することは、びっくりするほど精神力を上げエネルギーを生み出します。

イベントでも「折れない心」レジリエンスを育てるテーマで感謝については何度かお話させて頂いておりますが、レースの度に感謝の力を体感します。


無事にゴール!!
タイムは6時間29分。

応援ありがとうございました!




blue mountains の夕陽、きれいでした。

未来の住職塾『お寺の女性ライフデザイン講座』でお話しさせていただきました。


先日、名古屋市内にある久遠寺さんで、未来の住職塾『お寺の女性ライフデザイン講座』が開催されました。

参加者はお寺にかかわる女性たちで、立場は坊守さま、私のような副住職などです。

今回はゲストスピーカーとして、5年前に一期生として受講した住職塾で作成した寺業計画書やその他の活動についてお話しさせていただきました。
「三島のキャリ尼お寺活動レポート 〜お寺BBQから仏教グローバル最前線〜」

お寺に関わる女性たちが集まってぶっちゃけ話ができる機会は、実はまありありません。殊に宗派を超えたつながりは、全くないです。

テーブル毎のグループワークにも参加させていただき、皆さんと親交を深めることができました。

女性たちがそれぞれの立場でがんばっている様子は同じ女性として励まされます。私は特に、男性僧侶ばかりの中で孤独感を感じることが多々ありますので、お寺の女性の存在は支えとなります。

こんな会が定期的に開催されるといいなぁと思いました。
このご縁を大切にしたいと思います。


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